たちばな翔@技術アドバイザー

某大手製造会社の現役製造技術/ 100年に1度の工場改装プロジェクトや新機種開発、海外への業務支援を通して培った、「モノづくり」の本質と「課題解決力」と「チーム力」の大切さを伝えていきたい 。/ 相談無料のコンサルタントもしています。ご連絡お待ちしております。

安価な労働力になるな

今の日本は私から見ても疲弊してきていると感じる。

固定概念に縛られ、周りと違うことを恐れ、狭いコミュニティでの忖度に溢れ、自ら判断し行動する力を奪われた民族。

 

AI研究が諸外国から遅れているのもこうしたものが背景に強くある。

結局根性論みたいなものが染み付いている日本は、そもそも仕事を楽にするための仕事に嫌悪感を抱く人が多い。

 

そんなことしてる間にどれだけの仕事が出来ることか...とさえ言う人も現れる。

もはやこれは思考停止の領域と言わざるを得ない。

 

私は仕事の中でも無駄が好きだ。

必要な仕事はさっさと終わらせて、ネットサーフィンしながら情報収集。

そんなとこから自部署へのRPA活用などアイディアを出し、+α の効果を生み出してきている。

 

きっとそのネットサーフィンは傍から見れば「サボり」に見えるだろう。その時間を業務に当てれば若干でもアウトプットを生み出すだろう。

でも結局は少ないインプットから代わり映えのしないアウトプットを出すだけだ。

 

それを根性論でどんどんアウトプットしろというのは甚だ馬鹿げた言動だと思う。

 

もしこの根性論が今後日本人のアイデンティティとなるならば、最終フェーズに突入の合図だ。

 

「日本は安価で高品質な労働力」

 

この間までの中国をイメージできるだろうか?100均などの製造は殆ど中国で作られており、安いけど品質が良くない。のは周知の事実だろう。

将来日本はこのポジションを獲得するかもしれない。

 

効率化が進まない製造業は、海外メーカーに駆逐され、単純大量生産できないものは味わいとして日本の技術として残る。

 

しかしその技術ですらアルゴリズム化され、機械に代替される日もいつか来る。

ホリエモンの寿司職人の話がいい例だろう。

 

そうするともはや世界から日本の技術は必要とされなくなり、残るのは根性論の染み付いた労働力のみとなる。

 

そうなると高品質なものを安く売る以外日本に残される道はない。

 

これからの日本はインプットとアウトプットを効率よく循環させ日本にエネルギーを満たすことで競走できる日本に生まれ変わるだろう。

 

参考書籍


 

 

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